DFA JAPAN代表のコラムが毎日新聞(毎週金曜日)で連載されています。

テーマは『幸せを呼ぶブーケ』

第1回は『ウェディングブーケ編』として、第10章で構成されています。

第3回目の10月15日は【第3章 持ち方が逆?】

日本のブーケとオランダのブーケの違いは、外見や形からではほとんど区別が付きません。しかし、良く見てみると基本的なブーケの持ち方が、日本とオランダでまったく異なっている事が分かります。これは、ヨ ーロッパ古来のウェディングブーケ というデザインを、その歴史的背景から観察すれば納得出来ます。そのデザインは大変工夫されていて、結婚式で新婦が何気なく持っても、ブーケを持っている主人公 が綺麗に見えるように予め考えられ作られています。現在、日本の大半のブーケはブーケ自体を綺麗に見せる為に作ってあります。本来主役である筈の新婦に、持ち方の指導等をしなければブーケが重くなり花の向きが下を向いてしまいます。新婦を綺麗に見せると言う、ブーケの本来の役目を果たしてくれません。では、どのようにすればブーケが主役を綺麗に見せてくれるのでしょうか?それは簡単なことで、ブーケを制作する段階でハンドル(持ち手)部分を逆にして制作するというそれはシンプルですが画期的な手法で制 作します(写真参照)。ブーケの花の向きも前方からだけではなく左右から見ても綺麗に見えるように作られています。また、見る角度によりブーケが表情を変えるのもDFA JAPANブーケの特徴です。主役である新婦を綺麗に見せる引立て役のブーケは、どのような持ち方をされても主役を綺麗に見せ、少々なことで乱暴に扱われても型崩れがしないように考案されたブーケなのです。

 


※お花を挿す台(ブラーディー)
【豆知識】 
日蘭交流は今年で404年目。江戸時代、徳川幕府の鎖国政策の中唯一当時の日本と交流していたのがオランダ。当時オランダ人が住むことを幕府から許されたのが長崎の出 島。オランダからの外来語としては『ハム』『ランドセル』等が知られています。

 

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